脊柱管狭窄症って決めつけていませんか?

お尻や太モモ、ふくらはぎ、足裏等に痛みやしびれがでる病気に「閉塞性動脈硬化症」もあります。

身体のすみずみまで酸素や栄養素を運ぶ重要な働きをしているものに動脈があります。

動脈が加齢に伴って老化し、弾力が失われ固くなり、動脈の壁にコレステロール等の物質が沈着して血管が細くなったりして、血液の流れが悪くなる事を動脈硬化といいます!

動脈硬化は全身でおきますが、足に現れた場合、閉塞性動脈硬化症と呼ばれます。

症状は、脊柱管狭窄症にとても似ていますので、違いを下記に載せます。

・脊柱管狭窄症

杖やシルバーカー等を押すと比較的楽に歩ける

歩行中に痛みやしびれで歩けなくなるが、立ち止まって腰を丸めて休むと再び歩ける

歩くより自転車の移動が楽

残尿感や会陰部に違和感が残る

 

・閉塞性動脈硬化症

杖を使っても痛みやしびれは変わらない

歩行中に痛みやしびれで歩けなくなるが、姿勢に関係なく立ち止まるだけで回復する

自転車を使っても症状は変わらない

残尿感や会陰部の違和感はない

左右の足の色が違う

 

当院でも以前、脊柱管狭窄症に症状が似ているという事で心配になり来院された方がおられましたが、微妙に症状が異なったため、病院へ行き調べてもらったところ閉塞性動脈硬化症と診断を受けた方がおられました。

上記の症状の例は、医師の文面から引用させていただいていますが、私的には上体を反らしても痛みやしびれに変化がなかった部分も大きく違和感があったのを覚えています。

自分で調べる事はとても大切だと思います。ですが、症状が似ているものは、他にも多数あるためまずは、専門の医療機関に診ていただき診断を受けてから対策をしていく方が改善は早いです。

自分が何で苦しんでいるのか?をまず解決する事が先手であり、その次に対策を探していくという順番が良いと思います!